仏通信大手、電磁波が基準以上で携帯をリコール
欧州の通信事業者オレンジ(旧フランス・テレコム)は、欧州基準以上の高い電磁波が放出されているとして、自社ブランドの携帯電話のリコールを発表した。この携帯の製造メーカーは仏モビワイヤ(Mobiwire)で、中国の工場で製造された。電磁波を理由に携帯電話が回収されるのは、世界でも珍しい。
欧米や日本当局は、人体の頭部のすぐそばで使用する携帯電話について、人体に吸収されるエネルギー量が安全基準内でなければ、販売を許可しない。欧州の基準は、2w/kg(ワット毎キログラム)。日本の総務省も2w/kgとし、米国の連邦通信委員会(FCC)はより厳しく、1.6w/kgに制限している。
オレンジによると、仏モビワイヤの中国寧波の工場で製造された折りたたみ式携帯電話「Hapi30」から、2.1w/kgの電磁波が確認されたという。オレンジは3月、同携帯を購入した約9万人の顧客に不具合を知らせる手紙を送ったという。
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