中国の李克強首相がこのほど、国務院の会議で「人民による政府監督」を公言した。しかし当局は後にこの発言に関する報道記事を差し替えた。写真は李克強首相(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

「人民に政府を監督させよ」と李首相が発言 当局、報道記事を差し替え

中国の李克強首相は27日、国務院の会議で「人民政府のすべての行動を監督させる」と発言した。当局がこの発言に関するニュースリリースを差し替えたことが分かった。

中国政府系メディアの報道によると、李首相は27日、国務院の第1回清廉政治に関する会議において、「政府は全面的に政務を公開すべきだ。特に、インターネットやビッグデータなどの先進技術を十分に利用して、人民に政府のすべての行動を監督させていく必要がある」「権力を(人々が)見えるところで行使すべき」と述べた。

しかし、国務院の公式サイトでは現在、『李克強:人民に政府のすべての行動を監督させよ』と題するニュースリリースは削除されている。同記事をクリックすると、『ページは削除されました』との提示が出た。理由は不明だ。首相の公言によって、政治改革を求める市民の声の高まりを恐れたとみられる。

中国国務院の公式サイトで、李首相の発言に関する元報道記事(左)が削除された(スクリーンショット)

代わりに28日に掲載された『李克強:政府の資源に対する直接配置を最大限に減少せよ』との記事の後半で、李首相の同発言を読むことができる。

中国国内では李首相の言葉に注目が集まった。インターネット上では、ネットユーザーが「人民がどうやって政府を監督するのだろうか?政府は、新聞もテレビもネットも警察をも支配下に置いている。われわれがSNS微博で投稿をしたら、すぐに削除される。今までは、意のままに、われわれ人民を取り調べ、脅し、拘禁の対象にしてきたくせに。首相よ、私があなたを監督できると言えるのか?」と疑問の声を寄せた。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
はじめに: もし私が依然、普通の人と同じ考え方であったなら、八歳のときに家族と生き別れ、死に別れて以来、数十年にわたって心の中に鬱積しつづけた傷を解きほぐすことはできなかったでしょう。
これは十数年ほど前、ドイツでおきた真実の物語である。9歳の孤児デビくんが、ある特別な方法を取り、会ったことのない母親を助けようとした。後にこのことが人々に大きな感動を与えたのである。
「天人合一」(てんじんごういつ)とは、伝統科学、伝統文化の基礎的な考え方の一つである。この考え方によると、宇宙と人間は一体関係にあり、宇宙のすべての要素が人間に影響を与えていて、人間の変化はすべて宇宙の各要素の作用を反映しているという。
日本各地で見られる中国人観光客。円安効果も相まって、「爆買い」の勢いが止まりません。その一方で、観光客たちのマナーの悪さに対する不満の声があがっています。
1989年6月4日に天安門事件が起きてから、江沢民は常に恐怖と戦っている。人々がこの事件の真相を語り虐殺の責任を追及するのではないか、趙紫陽の名誉が回復されるのではないかと恐れているのだ。
先週末、中国メディアは国家主席の任期撤廃を報じ、激震が走った。今度の憲法改正で焦点となったのは「中華人民共和国憲法」79条第3款の「国家主席と副主席の任期が2期を超えてはいけない」という内容であり、3月に開かれる全人代(国会相当)を通過すれば改正される。
宋の時代、「士大夫」という階級がありました。教養を備え、詩文にも通じ、科挙を通過した官僚を多く輩出した士大夫層は、その後も王朝が「元」「明」「清」と移り変わっても、ずっと中国の支配階級の中枢を占めてきました。宋代の「士大夫」を育てる親の教育は非常に厳しいものだったようです。
ピチピチのお肌と、つややかな髪は美の象徴。でも、年月を経て「若さ」という名の魔法が解け始めたら、中身で勝負しなければなりません。年を重ねても凛として美しく、人々から愛され続けたオードリー・ヘプバーンの言葉をご紹介します。