2018年、中国企業のデフォルト急増の恐れがあるとみられる(PETER PARKS/AFP/Getty Images)

中国国有企業 デフォルトのリスク拡大、韓国にも飛び火

韓国証券会社など7社の代表は6月4日、中国国有石油・ガス供給会社の中国国儲能源化工集団股份有限公司(以下、国儲能源)の北京本社を訪れ、同社が発行する資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)の元本早期償還に関して、交渉を行った。国儲能源は、5月上旬に満期を迎えた同社のドル建て社債3億5000万ドル(約383億円)をデフォルトした。

韓国メディアによると、5月8日国儲能源は、韓国で1650億ウォン(約168億円)規模のABCP(企業が短期間に資金を調達するために発行する約束手形)を、韓国での特別目的会社(SPC)を通じて発行した。償還日は今年11月8日。集められた資金は国儲能源の他の債務返済に充てられる。

しかし、同社は11日に償還日を迎えた3年物ドル建て社債をデフォルトした。27日、国儲能源は、香港証券当局への届け出でデフォルトと債券の売買停止を正式に発表した。

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