中国大連、軍艦専門家3人が台風で死亡 新型原潜を補強作業中か
中国大連市で軍艦専門家3人が20日、台風18号による高波にさらわれ死亡する事故が起きた。3人は初の国産空母を建造している中国船舶重工集団(中船重工、CSIC)傘下の大連760研究所に所属していた。中船重工は事故について、埠頭(ふとう)に停泊中の「設備」の補強を行う際に起きたと説明しているが、軍事専門家はこの設備は新型原子力潜水艦の試験艦だと推測している。
中船重工は22日、自社のWeChat公式アカウントで事故が発生した当時の状況を説明した。設備の固縛補強をはかる応急措置を行なっていた4人の作業員が激しく揺れていた設備のうえで孤立状態になったのを見て、760研究所の黄群副所長など12人が支援に加わったが、うち7人が高波に飲み込まれ、相次いで海に転落した。数時間に及ぶ救助活動の末、4人が救助され、黄副所長や現場総責任者、機電課長ら3人が死亡した。
中船重工は事故現場を「国家の重点的な試験用プラットホーム」とし、「科学研究のための専用の海洋試験装置で、中国船舶の核心となる技術レベルを引き上げるためには非常に重要である」と述べたが、設備の詳細には言及しなかった。
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