中国当局、中国人観光客を武器化 外交カードとして

「観光の武器化」は中国共産党政府の新たな外交手法であるかどうかは、まだ議論の余地があるが、これまでのところ、中国は明白に他国に対して外交的な経済制裁を科す手段として、観光産業を利用している。

国連世界観光機関(UNWTO)によると、中国人観光客の海外での消費額は世界全体の5分の1以上を占め、2位の米国の倍程度だという。ホテル予約サービスサイト、Hotels.comによると、2016年に1億2200万人もの中国人が海外旅行をしており、今後も80年代90年代生まれの世代を中心に増加する見込みだ。

世界の観光市場を左右する中国人観光客だが、中国政府はこれを外交カードとして利用している。米ウェブニュース「Axios」は8月26日「観光の武器化:中国」と題した記事で、中国政府は外交の都合で、自国から海外へ向かう旅行者の緩和や規制を操作していると指摘した。

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