中国の土砂採取、世界環境に深刻なダメージ=米環境ジャーナリスト
米国の環境ジャーナリストのビンス・バイザー(Vince Beiser)氏は9月6日、ワシントンで開かれた環境フォーラムで、地球環境と生態を支える土砂が、危機的な状況に直面していると述べた。同氏は特に、中国の工業が事態を深刻化させていると指摘した。
バイザー氏によると、中国は2016年に78億トンの工業用土砂を使用し、向こう数年で100億トンを超えると予想されている。バイザー氏は8月7日、世界の土砂と環境についてまとめた著作『砂の世界:文明と砂の話』を発表した。
現在、中国の都市部は5億の人口を有し、高層ビルなど建造物に工業用土砂は大量に使用される。ベイザー氏の調べによると、中国が2011年から2013年までに使用したセメントの量は、米国が20世紀に使った総量に等しい。
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