10月25日早朝ニューヨーク市内で、小包に入った手製爆弾と見られる不審物がレストランに送付されたとして捜査する警察官(Drew Angerer/Getty Images)
評論

米中間選挙前、反トランプ派に送られた謎多き「爆弾」

11月初旬の中間選挙が差し迫る米国社会はいま、爆発物騒動に揺れている。小包に入った手製爆弾には不自然な点が多く、専門家は自作自演の可能性を指摘している。

10月後半の13日間で、10件もの爆発物騒動が発生した。対象はオバマ前大統領、ヒラリー前国務長官、ジョー・バイデン前副大統領、ニューヨーク州知事ら米民主党所属の大物政治家。富豪ジョージ・ソロス氏、著名俳優ロバート・デ・ニーロ氏、大手テレビ局CNNなどにも爆発物が送られたという。

送付先はいずれも、トランプ大統領に公然と批判を繰り返す人物や報道機関だった。犯行は、中間選挙前に彼らを脅迫することを目的にみえる。FBI捜査官は、実行犯は同型の鉄パイプに火薬を詰めた手製爆弾を送付したとみられると述べた。

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