「女孝経」の図(パブリックドメイン)

千年前の道徳教科書-「女孝経」

古代中国の唐王朝時代(618年―907年)、侯莫陳 邈(こうばくちん ばく)の妻である鄭氏(ていし)は、昔の賢人に関する歴史の物語が好きでした、このような物語を読むとき、彼女はいつも大いに感慨にふけました。そこで、鄭氏は良い物語をまとめ「女孝経」を記し、後世のための道徳の手本としました。

「女孝経」は「孝経」の型式と用語を真似し、後漢の曹大家(班昭)と女官との問答を真似したものでした。そこには孝の意味や女性が守るべき礼儀などを紹介しました。

「女孝経」は十八章の内容を含み、女性の結婚から日常生活の事柄まで言及しています。例えば、女性は結婚すれば、舅と姑を自らの父母とみなして孝行すべきだと説いています。さらに良き妻として、家族がみな仲良く快適に暮らしていけるようにすべきだとも書かれています。

▶ 続きを読む
関連記事
自閉症は一つではなかった――。最新の国際研究が、早期診断と遅発診断で遺伝背景や発達経路が異なることを解明。支援やスクリーニングの在り方を見直す重要な知見です。
首・背中・腰・肩・足。よくある痛みやこわばりは、無意識の「かばう動き」から広がることがあります。日常に取り入れやすい6つの基本ストレッチで、体の動きを取り戻すヒントを紹介します。
浴室以外にも潜む、家の中のカビ危険地帯。毎日使う玄関マットや歯ブラシ立てなど、見落としがちな場所と簡単対策を知れば、家族の健康と住まいの清潔を守るヒントが見えてきます。
高タンパクと書かれたクッキーや飲料が増えています。でも「プロテイン入り=健康」とは限らない可能性も。必要量は人によって違い、まずは何から摂っているかが大事──流行との距離感を考えます。
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。