人民元1ドル=7元大台が目前に、急落阻止に外貨準備を活用か
中国人民元対ドルの下落が加速化している。30日のオンショア市場(CNY)で、元は対ドルで一時1ドル=6.9724元まで下落し、10年ぶりの安値を付けた。同日のオフショア市場(CNH)では、元は1ドル=9.96元台を割り込み、取引を終えた。市場関係者は、元は1ドル=7元との心理的大台までの下落が現実味を帯びてきたと認識している。
中国人民銀行(中央銀行)は31日、元の対ドルでの基準値を1ドル=6.9646元に設定した。基準値として、2008年5月以来の安値水準。
中国メディアの報道によると、人民銀行の盛松成・参事は30日、元相場の安定化を図るため、必要な場合は外貨準備を活用すると述べた。盛参事は8月3日に、1ドル=7元台は元相場の重要な心理的節目と強調し、「7元台まで下落させない」と話した。
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