中国人民銀行(中央銀行)は2日国内金融持ち株大手5社を対象に、試験的に規制を実施すると発表した(MARK RALSTON/AFP/Getty Images)

中国、金融持ち株企業の取り締まり強化 金融リスク拡大で

中国当局は金融危機の発生を回避するため、国内金融持株会社に対する監督管理を強化する方針を打ち出した。中国人民銀行(中央銀行)は2日、金融持株大手5社を対象に、試験的に規制を実施すると発表した。

5社は、国営または民間企業のアントフィナンシャル、蘇寧雲商集団、招商局金融集団、上海国際金融集団と北京金控集団だ。人民銀行が2日発表した『中国金融安定報告(2018)』で言及した。

米ラジオ・フリー・アジア(5日付)によると、サウスカロライナ大学の謝田教授は、中国経済の減速で外貨準備の減少や元安、資金流出問題で中国の金融システムのリスクが高まっていると指摘した。「当局は、規制強化で金融リスクを抑えたい狙いがある」

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