米国の法輪功愛好者は10月21日、ニューヨーク市で中国当局による弾圧の実態を伝えるためパレードを進行した(明慧網より)

<法輪功迫害>両親の拷問現場を見せられた少女、精神障害患う

中国黒龍江省牡丹江市に住む媛媛さん(32)は16歳の時、地元の警官に両親の拷問現場を強制的に見せられたあと、強い精神的ショックで精神障害を患った。法輪功学習者の情報を発信する明慧網が10月29日報じた。

媛媛さんの両親は1998年から中国伝統気功、法輪功を習い始めた。99年中国共産党政権が法輪功学習者に対して弾圧を始めてから、両親は当局に数回、不法拘禁され、懲役刑を言い渡された。両親は拘束中、何度も拷問を受けた。

2000年7月、両親は北京に行き、中央政府に対して法輪功への弾圧をやめるよう陳情した。このため、当局は同年、媛媛さんの父親に対して1年間の強制労働教育、母親に2年間の労働教育を言い渡した。両親のいない家には、水道・電気・暖房も止められた。その年の冬、まだ13歳だった媛媛さんは十分な防寒服がないまま過ごした。

03年4月19日、法輪功に関する真相資料を配ったとして、牡丹江市大慶派出所当局は媛媛さんの両親を再び拘束した。媛媛さんの家に押し入った警官らは、テレビ、電話、現金などの家財を押収した。

同市愛民区警察支署に連行された両親は、10数人の警官に暴行を加えられて、「虎の椅子」「死人ベッド」「宙吊り」、口や鼻にからし油を流し込むなどの壮絶な拷問を受けた。

拷問イメージ図:虎の椅子(明慧網より)
拷問イメージ図:死人ベッド(明慧網より)
拷問イメージ写真:宙吊り(明慧網より)

愛民区警察署の警官らは当時まだ16歳の媛媛さんを署に連行し、拷問を受けている両親の様子を見るようにと命じた。その光景から媛媛さんが強い精神的ショックを受けた。

その後、父親は牡丹江市尖山子監獄に、母親はハルビン女子監獄にそれぞれ投獄された。そこでも拷問が続いた。当局は法輪功をやめなければ媛媛さんに危害を加えると両親を脅かした。

いっぽう、警察当局は家に一人残された媛媛さんに対しても、精神的に追い詰めた。夏の猛暑日に、媛媛さんに家の外に長時間立つよう要求した。警官らは、「少しでも動いたら、お父さんとお母さんを殴り殺すから」と言った。

長年極度の心理的ストレスと孤独、憂愁で、媛媛さんは精神的に不安定になり、最終的に精神に異常をきたした。現在32歳になった媛媛さんは家族の介護を受けながら暮らしている。

(翻訳編集・張哲)

 

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