【動画】中国でアフリカ豚コレラ感染16の省に拡大 死骸を路上放置か

中国アフリカ豚コレラのまん延が深刻化している。当局は8日、南部福建省莆田市城廂区で53例目となるアフリカ豚コレラ(ASF)の発生を確認したと発表した。当局によると、ASFの感染は8月3日に東北部遼寧省で1例目が確認されてから、現在16の省・直轄市に拡大している。

中国農村農業部は8日夜ウェブサイトで、4521頭の豚を飼育している、城廂区の養豚場で、85頭の豚がASFを発病し、また85頭が死んだのを見つけたと発表した。

当局は国内のASF感染事例を公表するたびに、「有効な措置を講じられている」と付け加えている。中国のインターネット上では疑問の声が上がっている。

このほど、ASFで死んだとされた豚の死骸が路上に放置されている様子を映した動画が投稿された。映像では、血が流れている死骸が映っている。周辺には住宅が集中し、住民が往来しているが、防疫措置が施されている様子はない。

動画の撮影日時や場所は示されなかった。上海近郊と証言するネットユーザーがいた。

一方、農林水産省は9日、中国の上海から羽田空港に到着した旅行客が持ち込もうとしたギョーザから、アフリカ豚コレラの陽性反応が出たと発表した。10月14日に到着した客が持っていた非加熱の手作りギョーザを遺伝子検査したところ、陽性反応が出た。旅客携帯品からのアフリカ豚コレラウイルス遺伝子の検出は今回で2回目。

(翻訳編集・張哲)

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