米中貿易戦の影響で中国国内景気一段とが減速し、民間企業が従業員への賃金支払い遅滞やリストラが頻発している(STR/AFP/Getty Images)

中国、景気鈍化で民間企業が苦境 賃金未払い・リストラ頻発

米貿易摩擦の影響で中国国内の景気が減速した。そのあおりを受けた民間企業で賃金支払い遅滞やリストラが頻発している。米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

RFA(15日付)によると、広東省東莞市の家具生産会社「名将家具」が経営難のため、従業員への給料未払いが続いた。これに抗議して、14日同社の従業員数人が会社ビルの屋上に集まり、賃金が支払われなければ集団飛び降り自殺すると経営陣に迫った。

東莞市民の鄭さんはRFAに対して、米中貿易摩擦、人件費の高騰、高い税金負担、原油価格の上昇などが原因で、地元の景気が悪化し、多くの民間企業が倒産したと話した。「現在倒産を免れた企業も厳しい経営環境に直面しており、来年には廃業に追い込まれる企業も多数ある。特に輸出関連の企業は非常に苦しい」という。

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