スプラトリー諸島のボンバイ礁、2002年2月撮影(NASA)

中国、南シナ海に新たなレーダー付き建造物設置=米シンクタンク

米国有力シンクタンクの戦略国際研究センター(SCIS)の一部門であるアジア海洋透明性構想(AMTI)は21日、衛星写真の分析から、1974年以降中国が実効支配してきたパラセール諸島のボンバイ礁(中国語・浪花礁、蓬勃礁)に新たな「現代的な建築物」を発見したと発表した。

報告によると、中国が7月に作った建物の上部にはレーダーアンテナを保護するドームと太陽光パネルが設置されている。専門家らは、土台とレーダー施設について、軍事利用できる可能性があると指摘する。

ボンバイ礁は「パラセール諸島とスプラトリー諸島(中国語・南沙諸島)に接続する魅力的な海路となる。また潜水艇などの認知のためのセンサアレイ(センサの集群、配列)を設置するのに適切だ。さらに中国の重要な海路として、レーダーと信号情報の収集能力を拡大できる」と分析される。

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