「国民を犯罪に加担させない」カナダ下院、臓器狩り撲滅の法案を審議
カナダ議会で10日、強制臓器摘出・臓器売買の撲滅を目的とする刑法改正法と人身売買難民法の法案である「S-240法案」第二読会の2回審議が行われた。同法案は10月25日、上院で満場一致で可決した。現在、下院での審議が行われている。
S-240法案では、カナダの国民が海外で、死者の事前同意なしの臓器移植を受けた場合、刑事犯罪と見なされる。また、違法な臓器売買に関わった外国人に対して、カナダへの移民を許可せず、また難民として受け入れることもできないと定める。
法案提出者であるガーネット・ジェニュイス(Garnett Genuis)下院議員(保守党)は10日の審議において、法案の早期立法を呼び掛けた。「カナダは、死者本人の事前同意を得ていない臓器移植と臓器摘出を認めてはいけない。この基本的な人権問題において、毅然とした態度を示さなければならない」
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