ベトナムでアフリカ豚コレラ感染を初確認、すべて殺処分

[ハノイ 19日 ロイター] – ベトナム当局は19日、同国の農場3カ所でアフリカ豚コレラウイルスを検出したことを明らかにした。ベトナムでは初の感染確認となる。

動物衛生局は、首都ハノイ南東のフンイエン省とタイビン省にある関連の農場で、すべての豚を殺処分したと発表した。

同局のファム・バン・ドン局長は記者会見で、「豚コレラは人間には感染しない。国民や生産者はパニックに陥る必要はない」と強調。「(豚肉)製品の利用は引き続き可能」と述べた。

豚肉は、ベトナムにおける食肉消費量の4分の3を占めている。

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