【身近な植物】野路菫(ノジスミレ)
野路菫は日本全土の日当たりのよい山地、道端に生えるスミレ科の多年草。スミレ科の仲間は多く、日本には50種以上もあり、似た種類もあります。無茎類と有茎類に分けられますが、すべてを総称してスミレとも呼んでいますので注意が必要です。無茎類にノジスミレ、コスミレ、スミレなどがあります。ノジスミレは全体に白く細かい毛が多く、中ほどの一対の花弁が無毛です。花は淡紫色~紅紫色で、花芯が見えにくく、芳香があります。花弁の後ろに突き出た袋状の部分を距(きょ)といい、内に蜜があります。スミレとの違いは根が白いことです。スミレ属植物の無茎類の全草を乾燥したものが、紫花地丁(しかじちょう)という生薬です。
身近なその他のスミレには、匂いがあるニオイスミレ、葉に深裂があるエイザンスミレ、黄色で高山に自生するオオバキスミレ、有茎種のオリヅルスミレ、ツボスミレ、パンジーなどがあります。
ヨーロッパから中近東原産のニオイスミレは花に強い芳香があり、香料の原料として最近まで栽培されていました。
関連記事
生はちみつに皮をむいたニンニクを漬けると、自然な発酵が進み、抗酸化作用と免疫サポート力のある発酵食品になります。そのまま食べてもよし、料理に使ってもよし。腸と全身の健康をサポートする自然療法です。
長時間のパソコン作業で手首が重い人へ。中医学が教える“陽渓”マッサージで、気血を巡らせ手の疲れを癒す。現代の疲労に効く古典の知恵とは?
ストレス社会の新発見。薬に頼らず、音楽で血圧を整える? クラシックの“リズム効果”が体に与える驚きの研究結果とは。
静脈瘤は長時間の立ち姿勢だけでなく、筋トレや過度な運動でも起こります。中医学では体質を「虚」「実」に分け、鍼灸や精油による血流改善を行います。イモーテルやゼラニウムなど4種の精油がケアに役立ちます。
卵巣がん再発・転移を経験した台湾の女性が、10年以上も健康を保ち続けました。背景には医師も認めた「不思議な修煉法」の実践がありました。