ロシアのバイカル湖に敷かれた、中国企業のミネラルウォーター製造のためのパイプ。ロシア全土で計画への反対デモが起こり、土地収奪や環境破壊などがスローガンになった(VADIM DANILOV/AFP/Getty Images)

バイカル湖に中国資本ミネラルウォーター工場 ロシア全土で抗議デモ

ロシア中部イルクーツク州のバイカル湖のほとりに、中国の投資で、ペットボトルに入れて販売するミネラルウォーターを製造する工場を建設する計画が浮上し、ロシア全土で抗議活動が起きた。3月24日、数十の都市で同時に数千人が反対デモを展開した。

数カ月に渡り計画の反対を呼び掛けている、バイカル湖の環境保護運動「Save Baikal(バイカル湖を守ろう)」によれば、工場の計画ではバイカル湖の水を搾取してミネラルウォーターとして処理し、ペットボトルに詰めて中国に輸出する。また、施設に繋がる道は封鎖されるという。

建設工事はすでに進展しており、凍ったバイカル湖表面にはパイプが敷かれている。3月22日、ロシア地方裁判所は、異論に対して回答が出るまで、建設工事の一時停止を命じた。しかし、計画自体は撤回されていない。

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