米、昨年中国学者30人のビザ取り消し、「防諜のため」=米メディア
米政府は昨年、防諜対策の一環として、中国人学者と専門家約30人の米国入国査証(ビザ)を取り消し、または再審査したことが明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズが14日報道した。
報道によると近年、米中両国の学術交流が緊密になり、両国政府および民間の学者や研究者は頻繁に相互訪問している。米政府は数年前、一部の中国国民に対して有効期限10年のビザを発給した。しかし、トランプ政権は、中国当局が在米中国人学者や留学生を利用して、米企業や研究機関で情報を盗むことに警戒感を高めている。
報道は、中国の南京大学の朱鋒教授を例に挙げた。朱教授は昨年1月、米国での訪問活動を終え、ロサンゼルス空港から帰国しようとした際、米連邦捜査局(FBI)の職員にパスポートの提示を求められた。FBIの職員は朱教授の訪米ビザをその場で取り消した。
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