中国のユニクロで新発売のTシャツに客が殺到 奪い合いなど大混乱

中国のユニクロが3日に発売したTシャツを求め、各店舗に顧客が殺到した。Tシャツの奪い合いから乱闘にまで発展し、マネキンからTシャツを剥ぎ取る客もおり、店内は大混乱となった。

新発売されたのは、同社ブランド「UT」が現代アーティストのカウズ(KAWS)とコラボレーションしたTシャツ「カウズ:サマー(KAWS:SUMMER)」

中国紙・北京青年報などによると、各地のユニクロ店舗前には、3日早朝にすでに列ができていた。営業時間が始まると、ショッピングモールの入り口からユニクロ店舗まで激走する人もいれば、店のシャッターが完全に上がっていないにもかかわらず地面を這うようにしてくぐり、無理やりに店に入ろうとする人もいた。さらに、Tシャツの奪い合い、客同士の殴り合い、マネキンや商品棚の破壊行為などもみられた。

中国メディアは、3日の国内ソーシャルメディア上では、この大混乱の様子を写した動画や投稿で埋め尽くされたとした。

客の一人は中国メディアに対して、「カウズがディオールとコラボしたTシャツは1000元(約1万6000円)以上の値段がするが、ユニクロのこの商品は100元(約1600円)もかからないから、みんなが殺到した」と話した。

ユニクロはカウズとコラボしたTシャツを3年連続で販売しており、今年が最後のコラボとなる。

ネット上でも、同コラボTシャツへの需要が高まっている。中国のユニクロのオンラインショップでは3日午前零時、販売を開始したが、わずか数秒で完売した。また、ネットではTシャツの転売がすでに行われている。実体店舗の販売価格が99元(約1584円)のところ、転売価格は5倍の499元(約7984円)となった。

一部市民から「党が反米・反日を呼び掛けているのに、Tシャツを奪うなんて党のメンツが丸つぶれになった」「あの大混乱を見て、政府系メディアが扇動すれば、中国人が日・米・韓・加(カナダ)の商品をボイコットすると誰が信じるものか?」との声もあった。

一方、ユニクロは7日、日本で「カウズ:サマー(KAWS:SUMMER)」を販売する予定。

(翻訳編集・張哲)

 

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明