大紀元時報

たった360gで産まれてきた紙のような薄い皮膚の未熟児

2019年06月25日 15時26分
(Illustration - Shutterstock)
(Illustration - Shutterstock)

2017年7月、マヌシは産まれました。チョコレートバーよりも軽く、大人の手よりも小さい未熟児でした。しかし、そういう状況で産まれてきても、厳しい状況に耐え抜いたのです。マヌシのその逞しい生命力は目を見張るものがありました。マヌシが世界に与えた影響は大きなものになりました。

48歳のインド人のシータはその当時妊娠28週目でした。シータは高齢のため、血圧が上がり、早産になるというのです。医師も、赤ちゃんの誕生は避けられず、とにかく母親と赤ちゃんの命が無事であるようにベストを尽くそうという一心でした。

担当の産婦人科医のヴィムラ先生は、「赤ちゃんはおそらく500gにも満たないでしょう。産まれても、助かる望みはほとんどありません」と家族に伝えました。血液も胎盤まできちんと届いていなかったので、赤ちゃんの命は危険にさらされていました。そのため、医師も危険な選択肢を選ばざるを得ない状況だったのです。

そして2017年6月15日、ついに帝王切開で赤ちゃんを取り出すことにしました。赤ちゃんはものすごく小さくわずか400gしかありませんでした。身長も21cmほどで、通常発達の赤ちゃんの半分ほどしかありませんでしたが、幸い身体は問題なく成長しているようでした。

ただ未熟児だったため肌は透明で紙のように薄く、自分の力で呼吸することができませんでした。赤ちゃんの肺は通常34週目で機能するので、マヌシの肺は機能していない状態でした。マヌシは集中治療室で人工呼吸器を付けることになりました。そして、母親のシータも出産後すぐにNICUに入りました。

マヌシの足は50歳の父親の指先よりも小さいものでしたが、精密検査の結果、足もかかとも、すべてきちんと形成されていて問題がありませんでした。

産まれて数日後、マヌシは少しですがミルクを飲むようになりました。そして4か月半後にはスプーンでミルクを飲むようになったのです。

ヴィムラ医師は「とにかく感染症にならないように細心の注意を払いました」と話してくれました。

インドでは、女の子が産まれると家庭の負担になると思われており、とても悲しいことでしが、出産後すぐにゴミとして赤ちゃんを捨てる人もいます。
しかし、マヌシはそういう状況の中家族の愛情をしっかりと受け、生き抜くことで世界中の人々に希望を与えてくれました。「性別にかかわらず、赤ちゃんは守られるべきなのです」とジャンギド医師も話してくれました。未熟児だったマヌシを賢明に助けようとした病院のスタッフの熱意と、マヌシを必死で見守った家族の愛情が、女性軽視をする傾向にあるインドの国民に影響を与えることでしょう。

現在6か月のマヌシは体重も2.4kgに増え、退院し家で家族と幸せに暮らしています。出産には約14,420$の多額の費用がかかったのですが病院はその支払いを全額控除してくれました。

シータ夫妻は結婚して35年になりますが、マヌシの誕生は家族にとって今までで最高のプレゼントになりました。

大紀元ウェブ編集部

 

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