墓泥棒現る!人の思い出を踏みにじる盗人の正体とは?

墓地は、誰にとっても亡くなった人との時間を遡れる神聖な場所ではないだろうか?

しかし、実際に「墓荒らし」や「墓泥棒」という大変罰当たりな者も存在するようだ。中にはお供え物や花を盗むだけでない。19世紀に実際に、著名人の墓を掘り起こしてその遺体を医師たちの解剖のために盗んだという「遺体泥棒」もいたという話が残っている。

Pixabay | couthon

近年では、オハイオ州のニューロンドンで墓泥棒の存在が発見された。犯罪とはほぼ無縁なこの2500人規模の小さな村で、それは起こったのである。何年か前の夏に、墓参りに来ていた人たちが、供え物や形見、花などが消えていることに気がつき、「墓泥棒」の存在を認め、被害報告を出したそうだ。

被害にあった住民の人々は、
•    「このお墓は私にとってとても大切な場所なんです。両親がいて、祖父母がいて、さらには曾祖父母がここで眠っているんです」
     
•    「40年前に父から譲り受けた大事な壺を盗まれました。値段はつかないけれど私にとっては価値のあるものだったんです」

•    「ここにはそれぞれ、形見や思い出の品などと一緒に大事な人が眠っていて、それを平気で盗んでいくなんて非道極まりない」とさらには警察までもが非難。

墓地の監視カメラの存在のおかげで、事件はすぐに解決へと向う。
そこには二人の女が写っており、車で墓地の内部まで入ってきて、手早く物を盗んでいく様子が映されていたそうだ。

その後二人が、近くの町に住むエベリーン・カントゥ(61歳)とドナ・ライリー(63歳)であることが判明され、さらに驚くことに、ドナは隣の町の公務員であったという。

Shutterstock | Cat Simpson

これに対し住民の反応は、
「ひどいわ。犯人は60代なの?こんなことしているんだったら孫と遊んであげたり、おかし作りをしたり、モールで働いているべきよ!」とコメントしている。

警察署長のマルコさんはこの事件に対し、「ドナのような公務員が、村人全員の信頼を裏切った罪は重い。人の役に立ちたいと思っているはずの人間がこんなことをするなんて、本当にがっかりだ」と改めてその心境を語った.

窃盗よりもひどい罪。それは人の思い出を傷つけ、盗んでいく行為のことなのではないだろうか。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)