南アフリカ 3D技術を駆使して世界初の中耳移植を実施

南アフリカのDr.チームは、難聴治療のため、3D技術を駆使した中耳移植を世界で初めて成功させた。この画期的な手法は、聴覚障害に苦しむ人々に希望をもたらした。

報道によると、移植を受けた患者は、自動車事故により内耳に損傷をおい、難聴に苦しんでいた。手術はプレシュリア大学(UP)のマシュドゥ・シフラロ教授のチームにより実施され、3D技術を使用することにより、損傷した部位の骨を再現し交換した。

報告によると、本手術は1時間半で無事完了した。

患者の聴力の回復時期について、シフラロ教授は「患者はすぐに聴覚を回復しますが、術後、耳は包帯に包まれたままです。2週間後に包帯を取り除いた際、患者は聴力の回復を自覚するでしょう。」と述べた。

「適切に機能していない小骨だけを交換することで、これまでの人工器官や付随する外科的手技に比べ、はるかにリスクを軽減できます。本手法には、生体適合性のあるチタンを用います。内視鏡を使用しますので、移植は迅速であり、瘢痕は最小限に抑えられることが期待されます。」とシフラロ教授は説明した。

本手術は新生児から高齢者に至るまで全世代で実施できる点が大きなメリットである。

シフラロ教授は過去10年間、伝導性難聴の博士号の研究に邁進し、損傷の可能性がある内耳の骨の再現に3D技術を活用するアイディアを思いつき、患者の聴力を回復させた。

教授は、本業績は先駆的な重要性があり、プレシュリア大学耳鼻咽喉科長として誇りに思った。「我々は世界初のことを成し遂げ、歴史に名を刻みました」と教授は述べた。

シフラロ教授は「3D技術によりできることが格段に増えました。」と述べた。彼はこの技術を手頃なものとし、医療界へ広げてくれるスポンサーを探している。

「国内で製造し、国内の病院が手頃に入手できるようにし、また若い医師にトレーニングを行い、技術を向上させなければいけません。」

保健相のアーロン博士は、3D技術に支援する企業やスポンサーを求めている。「保健省として、この革新的な技術のために必要なすべての援助を確実に受けられるようにするため全力で支援します」と述べた。

(日本大紀元ウェブ編集部)