巨大腫瘍を持った赤ちゃん、驚きのビフォーアフター

この少女には生まれつき巨大な腫瘍がありました。両親は彼女の将来を心配していましたが、幸いなことにニューヨーク市の優秀な外科医に出会い、劇的な変貌を遂げました。

モンタナ在住のジョーとジェニファー・マクギリス(Joe and Jennifer McGillis )は、第一子の誕生を待ちわびていました。ジェニファーの妊娠経過と出産は大変良好だったものの、2015年2月25日に娘が生まれた時は二人ともショックを受けました。娘の左頬に巨大なしこりがあったのです。

ジェニファーはアメリカのテレビニュースマガジン『インサイド・エディション(Inside Edition)』の取材に対し、娘を初めて見たその瞬間に衝撃を受けたと語っています。

「1分ほど恐怖でパニック状態でした」とジョーは当時を振り返ります。しこりは良性腫瘍で、その時点では生死に関わるものではありませんでしたが、娘のスローン(Sloan)ちゃんが成長すれば問題になりうるものでした。

娘のより良い未来のため、後日、ジョーとジェニファーは彼女のための手術について調べ始めました。治療は容易ではなく、専門医のミルトン・ワーナー医師(Dr. Milton Waner)に会うためニューヨークに行かなければなりませんでした。

ジョーとジェニファーが娘を連れてワーナー医師の元へ相談に行ったところ、手術では目の下と鼻と頬の間の2箇所を切開しなければならないと告げられました。加減の難しい手術で、顔面神経を傷つけないよう細心の注意が必要でした。

生後10ヶ月のスローンちゃんが手術を迎える直前まで、ジェニファーはそばに付き添いました。複雑な手術で医師らは卓越したスキルを持っていたものの、両親は不安を隠せませんでした。手術は5時間にも及びましたが無事成功しました。

腫瘍が大きすぎて一度の手術では全摘出できなかったため、ワーナー医師はあと2回の手術に分けて残りを摘出するよう提案しました。これでスローンちゃんの顔面の筋肉も後々正常に発達するとのことでした。

スローンちゃんがどのように手術を乗り切ったのかについて、ジェニファーは「赤ちゃんなのに驚くほど頑張ってくれました。恐れてもいなかった」とインサイド・エディションで語っています。

インサイド・エディションは1年以上にわたり、2度の手術を経たスローンちゃんの経過を取材しました。彼女は14ヶ月目の時に2度目の手術を受けました。2歳の時に顔面治療が終了し、腫瘍の全摘出に成功しました。

疑う余地もなく治療の結果は非常に良好で、両親ともに娘の劇的なビフォーアフターに満足しています。ジェニファーはインサイド・エディションで「奇跡です。より良い未来への転機です」と述べています。

この試練にスローンちゃんは勇敢に立ち向かい続けました。現在4歳になった彼女は健康に育ち、体操教室にも通っています。Facebookの投稿によると、彼女の将来の夢は「ネイリスト」だそう。

4歳の誕生日の「バラ畑の中の野花」と題されたFacebookの投稿からは、彼女の大胆な性格がはっきりと見て取れます。この投稿には、「小さな娘がここまでこられたことを振り返るたびに感激します。つい4年前は彼女の未来がどうなるかわかりませんでしたが、今は元気そのものです。活気、自立心、ユーモア、頭脳、そして美しさも兼ね備えています!」と綴られています。彼女の強さは類稀なるもので、回復力も驚異的でした。確かに、腫瘍とその手術は彼女の人生の最初の数年間において大きなウェイトを占めましたが、彼女の命運を決定づけるものではありませんでした。彼女は今もその生き様を発信し続け、世界中の人々を釘付けにしています。

娘の未来のために全てを捧げてくれた献身的な両親のおかげで、スローンちゃんは前向きに人生を楽しんでいます。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)