「誰も双子だと信じてくれない」白人と黒人の姉妹

ニューヨークポストによるとイギリス在住のルーシーとマリアは1997年に生まれた。そしてその姉妹は友達だろうと間違われながら育った。一人がストレートの茶髪で色白、そしてもう一人が黒い目に黒い肌である。

「誰も私たちが双子だって信じてくれないんです。私が白人でマリアが黒人だから。私たちが同じような服を着ても双子どころか姉妹だとさえ思われないの。友達と知り合うと初めは私たちが双子だって信じてくれないからその証拠のために出生証明書を作ったくらいよ」ルーシーはテレビ局のITVに語った。

ルーシーは彼女たちの母親の産後の反応について説明した。「母はどれだけショックだったか。生まれるまで肌の色までは明確にわからないから。私たちが何故こんなに違ったのか母は分からなかった。助産師から私たちを手渡された時にはただただ言葉が出てこなかった」

マリアはチェルトナム大学で法律と心理学を専攻し、ルーシーはグロースター・カレッジでアートとデザインを学んでいる。

「成長して見た目は全然違うけど、私たちの絆はもっと強くなった。私たちはお互いが双子同士であるという事実に誇りをもっている。マリアはカレッジで白人の双子がいることをみんなに話すのが好きだし、私も黒人の双子がいることについて誇りを持っている」ITVの質問にルーシーは答えた。

ニューヨークポストは彼女たちが白人の父親とジャマイカ人のハーフの母親との間に生まれたと伝えた。彼らには他に3人の兄姉がいて、肌の色も異なる。

「幼稚園も同じクラスだったけど、みんなちゃんと区別できた」ルーシーは子どものころの話をした。「ほとんどの双子は見た目がそっくりだけど、マリアと私はがんばっても同じ時間に生まれたどころか同じ親であることでさえ分からない」。

見た目の違いは彼女たちが一卵性双生児ではないからである。

IFLサイエンスによると、「単一の精子が卵子と受精した後に受精卵は二つの同一遺伝子を持つ胚に分かれる」一方で、二卵性双生児は母親の二つの卵子に二つの精子がそれぞれ受精することで通常起こる。この場合、同一遺伝子を持つのではなく、普通の兄弟姉妹と同じように50%のDNAを共有することになる。彼女たちの母親は白人肌と黒人肌の両方の遺伝子を持っていたので、「ルーシーは白人肌の遺伝子を引き継ぎ、一方でマリアは黒人肌の遺伝子を引き継いだ」。

そのような劇的に違う発現は普通、一般的ではないが可能性としてはあるとウェブサイトで言っている。
さらに「子供は他の兄弟姉妹と同じように両親の特徴を混合したものを受け継ぐのが普通である。彼女たちの場合、全く違う特徴をそれぞれ受け継ぐことになった」と述べている。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)