チベット「天空の仏教僧院」ラルンガル、取り壊し急激に進む
中国西部の四川省西部チベット山脈近くにある世界最大の僧院と住居群「亜青寺(アチェンガル)」でこのほど、中国当局による急速な強制取り壊しが進んでいる。8月、海抜4000メートルに1万人の僧侶が暮らしていた一角は現在、何もない空き地になっている。現地情報筋がラジオ・フリー・アジア(RFA)に伝えた。
チベットのある消息筋によると、同省東チベット甘孜(カンゼ)チベット族自治州白玉(バイユ)県にあるアチェンガルは、7月に尼寺の取り壊しが始まり、やがて地域全体の半分近くが取り壊されたという。
アチェンガル地域には、寺院での修行のために河を隔てて1万人以上の僧侶、尼僧が共同生活を送っている。チベット仏教文化を象徴し、少なくとも今年の初めまで外国観光客を受け入れていた。しかし、5月から7000人以上の僧が強制的に退去させられている。
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