新疆ウイグル、10年で逮捕者が10倍になった。写真は2019年6月、ウルムチのモスクで、ラマダン明けの街を歩く人々(GettyImages)

新疆ウイグル、10年で逮捕者が10倍に

中国当局の公式発表によると、新疆ウイグル自治区では5年以上の禁固刑、刑事裁判、逮捕者数が急増している。共産党政権は2年内で同地域における大規模な拘束、逮捕、収容および監視システムを強化させており、厳しく人口管理をしていることが浮き彫りとなった。

ニューヨーク・タイムズは9月1日、新疆高等人民検察院、裁判所、統計局、中国法年鑑などの公的機関が発表した情報をまとめた。それによると、2017年、中国の他の地域で被告の14%が5年以上の禁固刑を言い渡されたが、新疆では被告の87%にも及ぶ。

さらに、新疆の人口は全中国の人口の2%だが、逮捕者は全土の逮捕者のうちの21%を占める。2017年、新疆で逮捕された人の数は10年前と比較して10倍になった。

▶ 続きを読む
関連記事
10月14日には、東京・文京区区民センターで「隠されたウイグル核爆被害者に関するシンポジウム」が開催された。ウイグル人外科医のアニワル・トフティ氏、台湾国防安全研究院の副研究員である侍建宇氏などが登壇し、中共による核の脅威への警戒を呼びかけた。
中国の謝鋒駐米大使が20日、米ハーバード大学ケネディスクールで講演中、複数の学生活動家による抗議が起こり、演説は何度も中断された。抗議者は中国共産党によるチベット、新疆ウイグル自治区、香港での高圧的な政策を非難し、非合法な臓器狩りを糾弾した。
米国土安全保障省は8日、ウイグル族をはじめとする少数民族の強制労働に関与し、人権を侵害しているとして、中国企業3社からの輸入を新たに禁止すると発表した。
国際人権組織の調査報告によれば、中国当局は国際情報ネットワークを通じてトルコ在住ウイグル人の監視と抑圧を強化していることが明らかになった。中国警察や地域の中国関係組織、大使館職員者などがこの情報網を形成しているという。
2023年4月24日、最近発生した磁気嵐により中国・新疆でもオーロラが確認された。党機関紙をはじめとする多くの国内メディアは夜空の彩る神秘的な現象を取り上げつつ、「新疆は良いところだ」と強調した。