北朝鮮としては非核化交渉を中止にすると都合が良い。何故なら瀬戸際外交を最初からやり直すことができる。これは非核化交渉をゼロからのやり直し。金正日氏から続く瀬戸際外交を続けることができる (Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)
上岡龍次コラム

北朝鮮のSLBM発射は瀬戸際外交

北朝鮮は10月3日、2日朝に新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の実験が成功したと発表した。同時に発射時と思われる画像を公開、隠すこと無く世界に北朝鮮の武威を示した。

北朝鮮が瀬戸際外交を採用していることは知られている。瀬戸際外交とは緊張を高めることによって、相手国に譲歩を迫る交渉手法。北朝鮮の瀬戸際外交は先代の金正日氏から開始され、今の金正恩氏も継承している。これはトランプ大統領と北朝鮮というだけの問題ではなく。金正日氏と各時期のアメリカ大統領も対応に追われた。

北朝鮮は今回もSLBM発射の成功をアピールすることによって、米から「実験の中止」の見返りに経済制裁の解除という譲歩を引き出そうとしている。5日にスウェーデンの首都ストックホルムで米朝実務協議が行われる予定。

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[東京 11日 ロイター] - 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。 防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に
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