大紀元時報

頭部が繋がった双子、27時間の大手術に挑む

2019年10月22日 02時45分
Karen Warfel/Pixabay
Karen Warfel/Pixabay

アニアス君とジェイドン君は一般的な双子兄弟。しかし2人は頭蓋結合体といって、生まれた時から頭部が繋がったままだという。さらに2人は生まれてから一度もお互いの顔を見たことがない。

そんな2人は2016年、ニューヨークにある病院で大手術を受ける。手術は27時間と長時間ではあったものの、2人の頭部は無事切り離され、手術は成功した。

もちろん手術を行うことで2人に与えるリスクは大きく、発達障害はもちろんのこと、最悪、死もありえると宣告されていた。それでも両親は少しの可能性にすべてをかけ、勤め先を辞め、病院の近辺に滞在することを決意。病院側も、双子が2歳に成熟するまでに手術を行わない場合、死亡率が80%にも上ると伝え、手術を勧めたという。

手術費用に250万ドル(約2億7千万円)もかけられた、このオペを担当した医師ゴードリックさんは、頭蓋骨手術を手がける専門家の1人。双子は、5.5㎝分の脳組織を共有しており、さらに血管がそのまわりを囲っていたという。そのため、長時間の大手術になったのだ。まず、初めの16時間は頭部を切り離す作業に当てられ、残りの時間は頭蓋骨を元の形に整形する作業に当てられた。

無事成功した手術の後、双子は奇跡的な早さで回復していったという。母ニコールさんはフェイスブックで「アニアスははじめ、感染症、発熱、呼吸や食事摂取に問題がありましたが、今では完全に回復しました。これは奇跡としか言いようがありません。ただ彼は、体に障害を負っているようで、もしかしたらジェイドンより過酷な人生を歩まねばならないかもしれません。それでも私はアニアスの可能性を信じています」とコメントした。

手術から3年。2019年1月にクリスチャンさんとニコールさんはCNNに出演し、3歳に成長した双子の様子をこう語った。「早く回復した方のジェイドンは、個性に足が生えたような存在よ。車椅子での生活をしているアニアスは、可能性を秘めた空白のキャンバスって感じね」とニコールさんはコメント。

さらにクリスチャンさんは「この子達は普通の男の子たちと少し違うかもしれないけれど、だからって素晴らしい人生が送れないってことじゃないんだ」とコメントし、2人の将来の成長を楽しみにしているという。

たとえ今後、困難が立ちはだかっとしても、この2人ならきっと力強く生きていけることだろう。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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