11月7日、米検察は、中国製品を米国製と偽り販売したニューヨーク拠点の企業を刑事起訴したと発表した(Getty Images)

NY企業、8800万ドルの中国製機器を「米製」と偽装 中国語消去で周到な工作

米検察は、サイバーセキュリティリスクを伴う中国製の軍事監視機器を違法に輸入および販売したとして、ニューヨークの会社を刑事訴追した。同社は、中国製の機器を米国製と偽装して販売していた。

11月7日に機密解除された資料によると、司法省(DOJ)に起訴されたのは、ニューヨーク州コマックにあるアベンチュラ・テクノロジーズ(Aventura Technologies)。十数年に渡り、米国政府および個人に違法な機器を販売し8800万ドルの収益を得ていたという。

検察官によると、アベンチュラは中国から輸入された製品を、「周到な工作」により米国製と謳い販売していた。例えば、取引先の中国企業に対して、製品の回路基板から中国語の文字を消去するよう要求するなど、中国製であることを隠す作業に相当な時間をかけていた。

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