グッドディードバスプロジェクト

「夢をずっと追い続けていると夢は叶う」良い行いで世の中を変える子どもたち

ニューヨークのブロンクスで育ったニックは、25年以上弁護士をしています。小さい頃から文章を書くのが好きだったのですが、父親のすすめで作家ではなく弁護士の道に進みました。

ニックはある日、ギリシャに旅行に行っていた友達からルクミという甘いお菓子をお土産に貰いました。ルクミというのは砂糖にデンプンとナッツを加えて作った砂糖がまぶされた甘いお菓子です。それを食べたニックは、ルクミという名前が子供の本の主人公のキャラクターの名前にぴったりだとニックは思いました。

それから一年後ニックには男の子が産まれました。それを機に、ニックは世界中で良い行いをするルクミという名前の子羊が出てくるシリーズ本を書く事にしました。ニックは「ルクミ」というタイトルの本を自費出版したのです。するとなんと、バーンズ・アンド・ノーブル(アメリカ合衆国で最大の書店チェーン)でベストセラーリストの4位になったのです。

The Epoch Times

シリーズの一作目では、ルクミはギリシャに旅行に行きます。ルクミは道に迷いながらも、ヨーロッパをずっと友達に助けられながら巡るという内容です。一作目のテーマは友情と困っている人を助けるというものでした。ニックは、一作目が子供たちに人気が出てとても喜びました。子供の頃からの夢だった作家になるという夢が叶ったからです。子供達にも自分の夢は叶うんだということを知ってほしいとニックは思うようになりました。

続けて二作目も出版されました。

その後、ニックは「ルクミドリームデイ」というコンテストを開催しました。子供たちに自分が将来何になりたいか、そしてなりたい理由を30秒ほどの動画で語ってもらうというものです。最初の優勝者は火星探査機のエンジニアになりたいという9歳の女の子でした。ニックはNASAにお願いし、その女の子は宇宙飛行士管制センターから宇宙船が火星に着地するのを見る事ができました。

「夢は追い求めていないと絶対に叶わないんだ。でももしずっと追い続けていると、夢は叶うんだ」とニックは子供たちいつもこう教えています。

ルクミの三作目では、世の中に出てみんなに良い行いをすることの大切さがテーマになっています。この本をきっかけとして、2013年に「グッドディード(善い行い)バス」というプロジェクトも発足しました。このバスに乗って行って動物保護施設を訪ねていき、子供たちが餌を提供したり掃除をしたりするというものです。このプロジェクトが始まって以来アメリカやカナダの10万人もの子供達がこの活動に参加してきました。

最近ニックは、2001年9月に起きたテロ攻撃をテーマにした本も出版しました。また世の中を変えたいと様々な活動をしている世界中の子供たちから75のエッセイを集めた本も出しました。

ニックは現在も子供たちとグッドディードバスの活動を続けています。

(大紀元日本ウェブ編集部)