香港デモの名物おばあちゃん、深圳の拘留場に身柄送致された=香港メディア

昨年6月から続いている抗議活動の現場で、イギリスの国旗を掲げデモ参加者を励まし続けていた女性市民、王鳳瑶さん(63)は8月、警察に拘束された後、中国本土の深圳市に送られ、1カ月以上拘禁されていたことがわかった。香港メディア「立場新聞」が1月9日に報道した。

報道によると、立場新聞は昨年11月末~1月9日まで、王さんから3回電子メールを受け取った。メールの中で、王さんは、昨年8月14日に騒動挑発罪で香港警察に拘束され、それ以降、深圳市の福田拘留場や第三看守所などに移されて、9月29日に「釈放された」と示した。しかし、王さんは「偽の釈放だ」「小さい檻(small cage)から解放されたが、今は大きな檻(big cage)にいる」とした。立場新聞は、王さんが釈放されたとの裏付けは得られていない。

王さんは香港居民(香港永久性居民身分証)の香港IDカードを所有しているが、時々深圳に居住している。

王さんは、デモ活動の現場によく姿を見せており、「反中デモの名物おばあちゃん」として親しまれていた。立場新聞によると、王さんが最後に姿を現したのは8月11日の香港東区での抗議デモ。同区にある地下鉄の太古駅C出口で、警官隊が王さんを取り囲んだところが目撃されているという。これ以降、消息不明となった。

王さんはメールの中で、看守所の様子を「地獄だ」と話し、9月29日~10月3日まで深圳で「愛国教育」を受けていたとした。

昨年8月、深圳で中国当局に拘束され、のちに解放された香港の英国総領事館元職員、鄭文傑(サイモン・チェン)さんは11月、英BBCの取材に対して、看守所には多くの香港抗議者が拘留されているのを見たと語った。

(翻訳編集・張哲)

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