【紀元曙光】2020年1月25日

今日は旧正月の初一、元旦である。中国だけでなく、東アジアの広い範囲にわたる中華圏では、この期間を盛大に祝う。

▼正直に言って、日本人である筆者は、中華式の騒々しい正月があまり好きではない。横浜中華街の旧正月をのぞきに行ったことはあるが、30分ももたずに、来たことを後悔した。特に、あの爆竹というものの、耳を劈くほどの、けたたましい騒音には参ってしまう。

▼と、つい他人の悪口を先に書いてしまった。新年の祝いを能動的に楽しんでいる人の常に、水を差すつもりは毛頭ない。言いっぱなしでは申し訳ないので、反省を込めて、中華の正月において、とくに爆竹を盛大に鳴らす意味をフォローしておこう。

▼邪悪の発する邪気を祓(はら)うためである。この邪気にはいろいろあって、ある伝承によると、旧正月のその日、人々に疫病をもたらす悪鬼亡者が山から人里に下りてくる。それを駆逐するのに効果的なのが、爆竹の破裂音なのだという。

▼爆竹というように、もとは竹筒を割らずに火にくべて、その膨張による破裂を期待したものであるから、かわいらしい音だったに違いない。爆竹という中国語はもはや古語であり、今では鞭炮(ビェンパオ)と呼ばれる、火薬入りの大束のものがその役を担っている。

▼火をつけて投げれば、まるで機関銃の乱射のような轟音を発する。昨晩から今日にかけて、中国国内を始め、世界の華人社会において、この鞭炮が炸裂しているだろう。では、打ち祓うべき本当の邪悪、邪気とは何か。世界人類に最大の害悪をもたらす、中国共産党とその妖気に他ならない。   

 

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