1月27日、封鎖措置で人気がない中国湖北省武漢市内(Photo by Getty Images)

<新型肺炎>封鎖された武漢市、「検査キット不足で確定診断できない」

新型肺炎の発生源である中国湖北省武漢市の各病院では、新型コロナウイルスを診断する検査キットの不足が続いており、患者の大半が検査を受けられないと市民が訴えた。

市の中学校教諭の戢琳(シュウ リン)さんは、夫を看病した際、新型コロナウイルスに感染したとみられる。夫は1月20日から微熱が続いたため、当初は一般的な風邪だと考え、市販の風邪薬を服用していた。23日、武漢市政府が封鎖措置を突如、実施したため、夫婦は新型肺炎に感染した可能性を疑い始めた。

中国政府系メディアが、症状の軽い市民は、交差感染を避け、自宅で自主隔離した方がよいと宣伝したため、夫婦は自宅で様子をみていた。しかし、1月30日になると、戢さんの夫は症状が急激に悪化したため、市の普仁医院でCT検査を受けた。その結果は、肺がすでに白くなったことが判明。31日に呼吸困難に陥った。その時、戢さん自身にも新型肺炎の症状が現れた。

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