1月15日、米ホワイトハウスで中国の劉鶴副首相とトランプ米大統領が貿易交渉の第1段階合意に調印した( MANDEL NGAN/AFP via Getty Images)

新型肺炎で「米中デカップリングがさらに加速」=米シンクタンク

米シンクタンク、ミルケン研究所(Milken Institute)の研究員はこのほど、米国と中国のデカップリング(分断)は貿易戦争よりも、中国で発生している新型肺炎のまん延でより進むようになると指摘した。

米CNBCによると、同研究所のアジアフェローであるカーティス・チン(Curtis Chin)氏は2月11日、「われわれは今、中国への依存度による結果を目にしている」と述べ、「企業はサプライチェーンについて、長期的観点から真剣に考えるだろう。貿易戦よりも、新型コロナウイルスによって米中のデカップリングがより一層速く進む」との見解を示した。

2017年以降、米中両国間の貿易摩擦が激化し、相互に追加関税措置を発動した。この影響で、米企業を始めとする各国の企業は、関税措置を回避するために、自国や他国への生産移管を行った。

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