写真は2020年1月26日、保護ゴーグルとマスクを付ける香港空港職員(GettyImages)

「海外の感染拡大は制御不能」と中国の宣伝で帰国者が急増 一転「歓迎しない」

中国政府系メディアは現在、欧米各国の中共肺炎(武漢肺炎とも呼ぶ)のまん延を積極的に報道し、当局の感染防止政策が功を奏したと宣伝している。中国国内SNS上では、世界各国の感染拡大が制御不能だと内容が同じような書き込みが急増し、海外在留中国人の帰国を促した。

投稿は一様に、「XX国の感染拡大は抑止できない状況になった。毎日数え切れないほどの人数の患者が受診しているが、ウイルス検査ができないため、みんなが家に帰らされたと、私はXX病院にいる友人から聞いた。XX国の高齢者人口が多く、多くの患者は自宅で死亡した。感染の確認ができない状態なので、病(中共肺炎)に患ったとカウントされない。このため、XX国の感染者数の増加ペースが低いのだ。本当に恐ろしい。私はすでに帰国の航空チケットを予約した。これが今という大事な時にやるべき一番重要なことだ」との内容になっている。

この内容に基づき、「XX国」はアメリカ、フランス、フィンランド、オーストラリアなどだけではなく、地球外の「月」、「火星」、「銀河系」にも書き換えられ、風刺を交えた書き込みもあった。

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