琴の名人
本当の師匠はだれ?
春秋時代のお話です。晋国の大夫(中国古代の官職)である伯牙(はく・が)は、琴の名人でした。彼は若い頃、成連(ちぇん・りぇん)に琴を学び、3年が経った頃、琴弾きの技術をすべて身につけました。しかし、情感のある美しい音色を奏でることはできませんでした。
成連は言いました。「私の師匠が、東海の蓬莱山(ほうらいさん)にいる。彼の琴の音は非常に美妙で奥深く、また人に教えるのがとてもうまい。彼の教えを請うことにしよう」
そして二人は、船で蓬莱山に渡りました。成連は「君はここで練習をしていなさい。私が先に、師にご挨拶をしてくる」と告げ、船で去って行きました。
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