牡丹(ボタン)

中国史上唯一の女皇帝が愛した花 「花の王」

ボタン科落葉低木で、原産地は中国。日本渡来した8世紀頃には薬用として栽培されていました。その後、則天武后も愛でたといわれる牡丹は「の王」として親しまれ、日本でも数々の園芸品種を生み出しました。多くの品種は4~5月に花が咲きますが、二季咲きの寒牡丹、1~2月に開花する冬牡丹もそれぞれ茶席に華を添えます。牡丹園は各地にありますが、島根県の大根島や奈良県の長谷寺が有名。

日本でも牡丹の花の艶やかさは多くの文人墨客に愛され、着物、陶磁器などの模様に描かれたり、『枕草子』を始め多くの文学作品にとりあげられました。美しい女性の喩えとして「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、実際にこれら三つの植物はすべて婦人病によく使われている薬草です。

また、牡丹は牡丹餅(ぼたもち)、牡丹鍋(猪鍋)、ぼたんエビなどの食べ物の名前や、ぼたん雪、牡丹桜などの名称でもお馴染です。

(文・ハナビシソウ)

関連記事
人生の黄金期に入り、コストが低く快適な退職生活を送ることができる場所を選ぶことは非常に重要です。幸い、地球上にはアメリカよりも生活費が低い国が多くあり、その中の7カ国では、月に10~13万円前後の支出で楽しい退職生活を送ることができます。
「空は青々とし、野原は果てしなく広がる。風が吹き草がなびくと、牛や羊の姿が現れる」この詩は、1500年以上前に詠まれた中国の古典詩で、恒久的なモンゴルの草原を描写しています。
多くの種類の蛍が各地に生息する台湾では、蛍の観賞のベストシーズンを迎えました。
岐阜県最北端に位置し、北アルプス立山連峰や世界遺産白川郷、小京都飛騨高山に囲まれたまち「飛騨古川」。その観光名所となっている「瀬戸川」で、近くの池で越冬した鯉を川に戻す「鯉の引越し」が行われました。
アメリカの漁師が、色鮮やかで極めて珍しい巨大なヒトデを捕獲した。このヒトデは、絶滅危惧種とされているヒマワリヒトデだった