飛べるのに、なぜそうしない?
ある時、私のテーブルの上を一匹の小さな虫がゆっくりと動きながら自分に近づいてくるのに気がついた。虫は私の指にぶつかって少し動きを止めたが、別に逃げようとはしなかった。たぶん、何も危険を感じなかったのだろう。暫くしてまたこちらの方向に動き始めた。私はその虫に向かって、フーッと息を吹きかけた。すると、虫は急に向こうへ飛んで行ってしまった。
「なぜこの虫は飛べるのに、テーブルの上を這うように少しずつ進んでいたのだろうか?」と不思議に思った。
私はふと、考えた。実は私たちも、飛ぶことができるのではないか。ただ、往々にして何らかの観念や周りの人の影響を受け、作られた思想の枠から抜け出せないでいるから、自由に飛べないのだ。
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