Pixabay

高脂肪食、体内時計のリズムを乱す恐れ

高脂肪食は体内時計のリズムを乱し、これによって、新陳代謝のバランスが妨害され、生活習慣病を起こす一因になる恐れがあるという。米国シカゴ・ノースウェスト大学の研究者が指摘した。

 この研究は、マウスを使って行なわれたものである。研究者は、二つのグループに分けられたマウスに、それぞれ普通食と高脂肪食の餌を与えた。実験開始から2週間後に、高脂肪食グループのマウスは、摂食時間や、休息時間と睡眠時間のリズムに乱れが現れ、通常の休息と睡眠の時間帯に摂食する行動が見られるようになった。普通食グループのマウスには、このような変化が見られなかった。

 この研究の代表者、シカゴ・ノースウェスト大学内分泌学の専門家バース氏は、「時間と体内の物質代謝は緊密に関連しており、このバランスが干渉されたら、生体に物質代謝の乱れが生じ、糖尿病肥満症などの代謝性疾患の発生と進行に不利な影響を与えることになる」と指摘している。

関連記事
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。
台湾で最も歴史のある台南は、閩南(びんなん、福建省南部)系の古い建物や、和洋折衷の歴史建築などが多く残っていて […]
端午の節句に風に揺れる五色の鯉のぼりは、日本の風物詩の一つですが、その起源は古代中国の神話「鯉が龍門を飛ぶ(鯉の滝登り)」に由来します。この節句はもともと男の子の成長を祝う日とした伝統行事です。