黒龍江省、炭疽菌による感染症の流行を警戒通知

大紀元はこのほど、中国北東部・黒龍江省の当局は、炭そ菌の発生を警戒するとの公式内部文書を入手した。この情報について、公式発表はなく、本土メディアの報道もない。

自然界に存在する炭そ菌は、牛などの草食動物に感染する。しかし、まれに人にも感染する。動物に接する機会の多い人は感染の危険性がある。また、衛生管理が不十分な国や地域では人への感染例がしばしば報告されている。適切な治療をしなければ敗血症などにより死に至ることがある。

ハルビン市は省衛生健康委員会の通知を受けて

炭そ菌の警戒を呼び掛ける(大紀元資料)

この内部文書は、黒龍江省衛生健康委員会が4月10日付けで発行した。省内の各地区の保健局、感染症対応局などは、委員会に「省内での炭そ菌発生の予防と管理に関する通知」を出している。省の通知を受けて、ハルビン市衛生健康委員会もまた同様の通知を下部組織に出している。

通知によると、黒龍江省は新型コロナウイルス肺炎流行の危機的な段階にあるなか、省内は炭そ菌による感染症の流行時期を迎えようとしていると注意喚起している。牛や馬、羊が感染する可能性があり、死んだ家畜や肉と密接に接触した者は隔離する、などの指示がある。

また、委員会は公安当局に対しても文書を送っており、メディアが「炭そ菌の危険性とその予防可能性、治癒可能性」を宣伝するよう指示している。また、「世論の誘導と監視」も求めた。

しかし、この黒龍江省の炭そ菌の注意喚起について、国内メディアは報道していない。

黒龍江省当局が内部で炭そ病流行の警戒通知を出したのと同時期に、省内では中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染者が急増していることが、大紀元の入手した情報で明らかになった。省内の感染者は公表の200倍以上の可能性がある。

(翻訳編集・佐渡道世)

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明