【ショート・エッセイ】天上から仙人が見下ろす国

仙人掌、仙人球、仙人鞭。中国語の辞書をめくっていて、たまたま目に留まった。どうやら、その形状で分類したサボテンの名称であるらしい。前から順にウチワサボテン、玉サボテン、柱サボテンだという。

 サボテンを愛好しているわけではないが、興味深いのは、この類の植物がもつ不思議な存在感を、中国語では「仙人」という多分に擬人的な感覚でとらえていることだ。

 中国では、例えば独峰に生える孤高の松を、人間の修練の延長線上に完成された一種の造形、つまり「仙人」的完結と見る。

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