優曇華の花(大紀元)

ことわざから学ぶ 人生の智慧

「繁栄の世に骨董を集め 混乱の世に黄金を蓄え 世の末には修行を急げ」

 最近、ネットでこのような言葉を見かけました。

 「繁栄の世に骨董を集め、混乱の世に黄金を蓄えよ」というのは中国に古くから伝わることわざです。時代の情勢に合わせて個人の財産を増やし、保全するための人生の智慧を伝えていますが、「世の末には修行を急げ」という一句は最近加えられた言葉のようです。

 万事万物はすべて生成、成長、没落、消滅していますが、人類社会も、世の末に至る時期、つまり佛経でいう「末法末劫」の時期があるといわれています。その時期に到来した時、人々は、どのように人生の利益を保全できるでしょうか。「世の末には修行を急げ」という一句は、まさにこの「末劫」の時期の指針になるかもしれません。

 人類社会は、すでに世の末の時期に入ったのでしょうか。その答えは「イエス」です。古今東西、昔から伝わる予言は、すべてこの時期までしか言及していません。この先のことは、誰も予言していないのです。もし古代の予言者たちが口を揃えて私たち現代人を騙すつもりでなければ、その理由を十分に考える必要があります。

 数千年来、佛教、道教、カトリック教、キリスト教など、すべての正教はみな信者たちに一つの重要なことを告げてきました。つまり、救世主が帰来し、神が世間の人々を救い済度するということです。その時、人類社会はすでに末法の時期になっているとされています。

 1997年ごろから、世界各地で「優曇華」(うどんげ)の花が咲いたという報道がありました。佛教の経典『法華文句』には「優曇華は、霊瑞の意を示し、三千年に一度現れる。その花が現れたときには、金輪王(轉輪聖王)がこの世に現れる」と記載されています。

 また、『慧琳音義』には、「優曇華はサンスクリット語からの略訳で、全名は烏曇跋羅(優曇婆羅)で、瑞祥霊異の意味である。この花は天上の花であり、人間世界には存在しない。もし、如来佛がこの世に下り、金輪王がこの世に現れれば、その偉大な福徳力によって、はじめてこの世でこの花が見られる」と記載されています。

 現在、この花が咲いているということは、すでに金輪王がこの世で法を伝え、衆生を救い済度しているということです。

 中国宋朝の邵雍は、著名な予言の本『梅花詩』の中で「蕩蕩天門万古開、幾人帰去幾人来(万古以来、初めて開いた天門に、何人が天に戻れるのか、何人が天から落ちてくるのか)」と嘆きました。もしかしたら、今はまさに天に戻る絶好のチャンスかもしれません。

 

(翻訳編集・東山)

 

 

 

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