【紀元曙光】2020年7月26日

中国の河川が、荒れ狂っている。
▼天帝の怒りは、ついに大鉄槌を下す段階まで至ったようだ。もともと中国の中南部は水害が多く、毎年のようにそうしたニュースはあるのだが、今年は、今までとは明らかに違う。すでに伝えられているだけで、桁外れの規模なのだ。
▼政治とは何か。政は「まつりごと」。つまり神仏を祀(まつ)るに等しい。天上の神の前に伏して地上世界の安寧を祈る、謙虚な態度が基本となる。治は、水を治めること。すなわち、治水によって国土を豊かにし、人民の生活を守ることを言う。政と治。それができないものは伝統中国の為政者たる資格を持たないので、易姓革命によって倒される。
▼「中国共産党」と原稿に書くのも嫌になってきた。この外来思想である共産主義を信奉し、無神論で唯物史観しかもたない悪魔党の連中には、荒れ狂う水や異常気象の天意は到底わかるまい。もちろん今では、50年前の人民公社のおとぎ話や、「子どもが乗っても倒れない穀物」のフェイク写真を信じる党員はいない。つまり、党員の誰もが信じていない形骸化した党是を掲げ続けているのが、今の中共である。
▼彼らにあるのは、党員であることを最大限に利用する権力志向と拝金主義だけである。ただ、ごく稀に、洗脳的環境によって精神に異常をきたした若者が、志願して入党する。中共ウイルスが武漢で猛威を振るった頃(今も実態は同じだが)、頭髪を丸刈りにされた看護師や医師が「志願兵」として称揚され、入党し、最前線へ送られた。
▼一方、高級幹部たちは、ひそかに海外逃亡の機会を狙っている。(次稿へ続く)