【紀元曙光】2020年7月31日

7月が終わる。酷暑は辛いものだが、雨続きも、何やら不気味で落ち着かない。

▼大紀元のオフィスで原稿を書いている。先ほど近所のコンビニへ軽食を買いに出た帰り、ふと気づいたのは、明かりの消えたラーメン屋さんの貼り紙だった。「当店は、コロナとは無関係ですが、休業します。強制退去です」。手書きの文字に、ご店主の悔しさがぶつけられている。怒りといってもよい。

▼昨日の東京都の新規感染者は367人で最多更新。大都市を抱える大阪府、愛知県でも、その増加に歯止めがかからぬように見える。感染ゼロだった岩手県でも感染者が出た。「いつかは出るのだから、一番目になった人を責めてはいけない」と、以前から県知事も言われていた。

▼大紀元は、従来から伝えているように、この病毒を「中共ウイルス」と呼び、中国共産党に親密であった国や地域で感染被害が顕著に表れている、としてきた。ゆえに国家から個人に至る全ての場面で、中共との関係を断ち、中共を譴責する側に立つよう旗幟を鮮明にすることが、この悪魔ウイルスを撃退するのに不可欠かつ最重要だと述べてきたのである。

▼大紀元が読者にお伝えすることは、今後も一貫して変わらない。ただ、こうして街を少し歩くだけでも、お店を営んでいる方々の悲鳴が、いや絶叫が、筆者の耳にも聞こえてくる。人はいるはずなのに、店にも観光地にもお客が来られないとは、何という理不尽であろうか。

▼その上で申すのは心苦しいが、この嵐は、必ずもっと激しくなる。中共を一掃するのは、まさに荒療治なのだ。皆で、生き抜くしかない。

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