<中共ウイルス>2012年にも出現の可能性、中国医師の論文で示す=米メディア

一部の研究者らは、「以前に中国の医師によって発表された論文によると、2012年にはすでに中国でSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に類似した新しいタイプのコロナウイルスが発見され肺炎感染を引き起こしていた」という。

 

「現在流行中の中共ウイルス新型コロナウィルス)は、8年前に発見されたウイルスが進化したものである可能性が高く、また武漢ウイルス研究所から流出した可能性がある」と研究者らは考えている。

米紙ニューヨーク・ポストによれば、ニューヨークの非営利生物科学技術研究機構の研究者らは、リ・シュウ( Li Xu)という名前の中国人医師が以前、発表した修士論文を発見した。論文によると、2012年春、中国・雲南省の廃鉱となった銅山でコウモリの排泄物の清掃を担当していた作業員6人が重症の肺炎に感染し、うち3人がすぐに死亡したと書いてある。

当時、李医師はその6人の肺炎患者の診断と治療に携わり、彼らは全員がこれまでに発見された事のない新しいタイプのコロナウイルスに感染しており、症状も現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と非常によく似ていることを発見した。また、当時の治療方法は今の新型コロナウイルス患者への治療の方法とほぼ同じだった。治療を担当した医師らは当時、中国工程院院士で呼吸器疾患の専門家の鍾南山氏にも相談したという。

報道によると、李医師は後に武漢ウイルス研究所に当時の新型コロナウイルスのサンプルを送ったという。

 

そして、前述のニューヨークの研究機関の研究者らは、これらの初期の新型コロナウイルスが現在のSARS-CoV-2に進化した可能性が非常に高く、現在、世界中で流行している中共ウイルスは、武漢ウイルス研究所から流出した可能性が高いと考えている。この考えは、現在、米国の科学界において広く支持を得ている。

 

英「サンデー・タイムズ」紙も先月、8年前の「中国の雲南省で6人の鉱山作業員が未知の重度の肺炎に感染した事例」を報じた。中国の医療関係者がウイルスや抗体の検査を行った結果、未知の新型コロナウイルスに感染していると分かり、国の関連機関に報告したという。

 

翌年、武漢ウイルス研究所の研究者チームが問題の雲南省の現場に派遣され、ウイルスのサンプルを採取し、そこに含まれる「RaBtCoV/4991コロナウイルス」を発見した。

中国政府が今年1月に、武漢で新型コロナウイルスによる大流行が発生したことを発表した。この翌月、武漢ウイルス研究所のコロナウイルス専門家である石正麗氏は、「流行のきっかけとなった新型コロナウイルスは、同研究所が雲南省で発見したRaTG13ウイルスサンプルと96.2%の類似性を持っている」と主張し、海外の医学誌に報告書を発表した。

英「サンデー・タイムズ」紙は、「石氏が報告書の中で言及した『RaTG13』ウイルスサンプルは、雲南省の廃坑で発見された『RaBtCoV/ 4991』コロナウイルスであることはほぼ間違いない」と報道している。

また報道の中では、「RaTG13ウイルスまたは類似のウイルスが新型コロナウイルスに進化し、武漢ウイルス研究所のスタッフに感染した後、集団感染に広がった可能性はあるか」という質問に対し、オーストラリアのウイルス学者エドワード・ホームズ( Edward Holmes  )氏は、RaTG13ウイルスがSARS-CoV-2に100%一致するように進化するには50年かかると考えているため、このような仮説を支持しないと述べた。

同紙は7月、報告書を発表する前に、武漢ウイルス研究所に連絡を取ろうとしたが、彼らからの回答はなかったという。

しかし、米ラトガース大学の分子生物学者であり、ワクスマン微生物研究所の実験施設主任でもあるリチャード・エブライト(Richard Ebright)氏は、前者の主張は、ウイルスが一定の速度で変化するという仮想と前提に基づいていると指摘し、実際には、ウイルスが宿主を変えそれに適応すれば、非常に効率的に進化する可能性がある、と述べている。

また、同氏は「もし昨年11月以前にRaTG13ウイルスがヒトに感染していた場合、このウイルスはCOVID-19のパンデミックを引き起こした原因となったSARS-CoV-2に異変するのに十分な時間があった」と主張した。

 

今年5月には、中国科学院武漢ウイルス研究所の王延軼所長は、同研究所にRaTG13ウイルスのサンプルがあったことを公に否定した。しかし、8年前に雲南で感染者の治療に携わった李医師は当時のウイルスサンプルを同研究所に送ったと述べており、王氏が意図的に真実を隠している可能性を示唆している。

 

(大紀元日本語ウェブチーム)

 

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明