必死の思いで妹を救い、亡くなった12歳の少年

ミシガンに住む男の子が溺れるを救い、亡くなるという悲しい事故が起きました。

ミシガン州にあるスペリオル湖で、家族での楽しいお出かけが悲劇に一転しました。12歳の少年が8歳の妹を湖の流れから救出しようとした後に亡くなってしまったのです。その悲劇は、ミシガン州コマース・チャーター・タウンシップに住むある一家がビッグトラバースビーチで楽しい一日を過ごしていた2020年8月11日に起こりました。

国立気象局によると、家族が泳いでいた場所で離岸流が発生したということが報告されており、その離岸流が、家族が泳いでいた砂州の崩壊につながったのです。砂州が崩壊し、8歳の少女は流されてしまい、弟を含む3人が彼女を助けるために泳いで向かいました。
 

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地元紙アイアンマウンテン・デイリーニュースによると、ホートン郡保安官事務所は午後2時33分にその少女が溺死したという通報を受けました。その急な流れに飲み込まれた後、危険を顧みず彼女の弟と他の3人が全員が彼女を救出しようとしました。

「ビーチにいた数人はインフレータブルチューブで少女を助けようとしていました。岸に戻って4人全員を岸まで連れてくることはできました 。ただし、妹を助けようとした12歳の少年は外傷で死亡した」と国立気象局は発表しました。

連絡を受けた救急隊員たちがすぐに現場に到着し、その勇敢な少年はすぐに救急車で約24キロ離れたカルメットタウンシップにあるアスピラス・キーウィーノ病院の救急室に運ばれました。

その少年は重症だったため、アナーバーのミシガン大学小児病院に空輸されました。しかし、悲しいことに、彼は搬送中に亡くなりました。

家族を亡くし悲しい思いをしている家族のプライバシーを尊重するため、ホートン郡保安官事務所は、亡くなった兄と妹の名前を公表していません。

五大湖周辺の多くの都市では、この夏、溺死の発生率が高くなっていると報告されています。

(大紀元日本ウェブ編集部)