中国税務ソフト、スパイウエアが自動ダウンロードされる=独や米セキュリティが警告

ドイツのセキュリティ部門は最近、「中国の商用スパイウエアである『ゴールデン・スパイ(Golden Spy)』が情報盗難している疑いがある」と在中国ドイツ企業に警告した。数カ月前にも同様の問題を米関連機関が指摘しており、ハッカーに遠隔操作されるリスクがあることから、防衛産業の脅威となる可能性が非常に高いと米連邦捜査局(FBI)に報告している。

ドイツの国際公共放送ドイチェ・べレ(DW)は、ドイツ連邦憲法擁護庁と連邦刑事局が8月22日、「ゴールデン・スパイ(Golden Spy)」と呼ばれる中国の商用スパイウエアが、中国にあるドイツ企業のセキュリティを脅かしており、情報盗難の疑いがあると警告したと伝えた。

ドイツのセキュリティ部門によれば、北京当局が中国の外国企業に対して、本土税務当局へのデータ提供と送金手続きを名目に、Intelligence TaxまたはGolden Taxと呼ばれる税務ソフトウエアを必ずダウンロードするよう要求している。インストール完了後から2時間以内に、第三者に対して「管理者権限を含むすべての閲覧方法に完全なアクセス許可」を与える可能性のある「ゴールデン・スパイ」が自動的にダウンロードされるという。そして、ソフトをアンインストールしても、スパイウエアは消えないという。

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