大紀元時報

気分が落ち込んだり不安なときこそ運動療法が効果的

2020年09月18日 01時15分
運動でやる気、自己肯定力が増します(wavebreakmedia/Shutterstock)
運動でやる気、自己肯定力が増します(wavebreakmedia/Shutterstock)

気分が乗らないから今日の運動はやめておこう。そう考えたことはありませんか?
最新の研究により、気分が落ち込み不安な時こそ、運動が必要だということが明らかになりました。運動は心の病を治す効果があり、精神病患者の治療を早めることができるのです。

2019年に学術雑誌「Global Advances in Health and Medicine」に発表されたこの研究は、米バーモント大学メディカルセンターの心理療法士であり精神科入院患者のグループセラピーを担当するダヴィッド・トマージ博士を中心に行われました。

トマージ博士率いる研究チームは同センターに入院する約100人の精神病患者のため専用トレーニングジムを設置、毎回60分の運動と食事指導を治療に取り入れました。

その結果、運動の絶大な治療効果が確認され、投薬に並ぶ治療法として注目を集めるようになりました。


運動療法とは


この研究には、軽度/重度のうつ、不安症、統合失調症、急性精神病など様々な症状の患者が参加しました。

1回60分週4回の運動セッションには心臓や免疫力、柔軟性を向上させるトレーニングが組み込まれ、フィットネスバイクやバランスボールなど様々なフィットネス機器も使われました。

運動の前にまず、統一の質問表を使って患者の気分、自己イメージ、自己肯定感などを調べました。この質問表には先入観、体力レベル、「普通」という判断基準など、患者の自己イメージや自己肯定感に悪影響を与える項目は一切含まれませんでした。

運動後に同じ質問表を繰り返し、運動が与えた影響を調べました。

栄養指導も行われ、体を健康に保ち、精神を充実させる食事プランが作成されました。


初期介入の効果


研究チームは患者の病状、認知力の違いなど様々な要素を考慮しながらデータを分析、その結果、運動療法を取り入れると患者のかんしゃくや不安が減り、自己肯定力が強まることがわかりました。

数字で見ると、患者の95%は「気分が改善」、63%は運動後「幸せ/とても幸せ」と感じ、97.6%が「また運動に参加したい」と感じたことが判明しました。これは、患者が自発的に治療に参加したいと考えたことを意味し、この研究で最大の発見となりました。


運動療法は投薬に代わる安全な選択肢となるか


精神病棟では緊急入院も珍しくなく、常に混み合って騒がしい環境から患者の苦しみが増幅されることもあります。このようなことから鎮静剤の投与が一般的で、運動療法は治療方針に含まれていないのが現状です。
米国内でも運動療法を実施している入院施設はほんの一握りしかありません。

しかしトマージ博士は、運動療法は他の治療法より効果的で、患者の入院期間や投薬偏向の改善に役立つと指摘しています。

「患者を心身ともに満足させるため、全ての精神病施設で統合療法(西洋医療と代替医療を組み合わせて患者を治療すること)を導入することが望まれます。優先すべきは患者にとって自然な治療戦略を立てることなのです」とトマージ博士は述べています。

運動は健康、免疫力、精神的満足度を高める最高の方法です。運動すると細胞中のミトコンドリアの老化が防止され、アルツハイマー病のリスクも半減することがわかってきました。

緑の多い自然に接していれば長生きし、心身の健康に好影響を与えることも科学的に証明され、屋外での運動が奨励されています。

運動の健康効果に関する要覧は「GreenMedInfo.com」に掲載されています。
この記事で参考にした研究・文献のリンクは「TheEpochTimes.com/author-GreenMedInfo」にまとめてあります。

GMIリサーチグループは、現代社会における健康・環境問題、特に環境衛生問題に焦点を当て、周辺環境が直接人体にどのような影響を与えるのか研究しています。この記事はGreenMedInfo LLCの許可を得て転載されたものです。

(大紀元日本ウェブ編集部)

ご寄付のお願い

クレジットカード決済

※銀行振込での単発寄付はこちら
関連キーワード
LINE NEWSに『中国の今を伝える 大紀元時報』を登録する方法
^