【紀元曙光】2020年9月13日

(前稿より続く)今日のテロリズムという用語は、多くは他国への、無差別大量殺人を意味するものへ変異している。

▼共産党中国は今、米国とその大統領であるトランプ氏に対して、すさまじい怨念の炎を燃やしている。とは言え、米国のホワイトハウスに、中国の工作員が旅客機をハイジャックして突っ込むなどの、あからさまな方法でテロ攻撃をすることは、おそらくないだろう。

▼では「あからさまでない方法」ならば、どうか。言い方が適切でなければ、「他の方法で」としよう。その可能性は否定できないし、すでにやっているのかもしれないが、小欄が言及したいのは、爆弾や生物化学兵器のような具体的な手段によるテロのことではない。

▼洗脳によって自国の人間の「こころ」を狂わせ、他国をあたかも不倶戴天の敵のように思わせてしまう。そうした「精神的テロリズム」は、実際の殺人行為ではないが、中国人が心の中で「トランプ、死ね」「米国のウイルス感染、広がれ」と総がかりで思うこと自体、まことに罪深く、悪魔に操作されているに他ならないのだ。

▼日本は、長らくそれをやられた。江沢民以来の反日扇動は、もはや国を挙げての狂気としか言いようがない。各地に抗日記念館を乱立させ、荒唐無稽な抗日ドラマを大量につくった。もちろん、それで中国人が幸せにはならなかった。狂気は所詮、狂気を生むしかない。

▼悪魔の鍋で人をどこまで煮詰めれば、旅客機で突っ込むほどの狂気に至るのか、筆者にはわからない。ただ、全てのテロ行為の原点は、洗脳された結果の精神的テロリズムであることは言えそうに思う。(3回了)   

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